ディエゴ・ガイェゴ・セット さん
Diego Gallego Ceto

妻=ペトローナさん。同居家族は、夫婦と子供3人のほかにディエゴさんの両親で合計7人。


 サフシバン村滞在に際して、筆者はディエゴさんの家に泊めてもらい、そこを拠点にして組合の生産者たちの取材をした。

 ディエゴさんのコーヒーの栽培面積は16クエルダス(約7反歩)で、昨年はペルガミーノ換算で20キンタール(約920kg)の収穫があった。6年前に藪を切り開いてこの面積に栽培を増やした。種は自家採取である。品種はアラビゴ種・ボルボン種・カトゥアイ種・マラゴシッペ種。

 換金作物はコーヒー豆のみで、自給用としてトウモロコシ・豆・トンガラシ・オレンジ・レモン・タロイモ・トマト・みかん・バナナ・パイナップル・サトウキビなどがある。玉ネギやジャガイモはネバッハの市場から買うという。

 長女マリアさん(24歳)は、結婚してサフシバン村の中心ちかくに住んでいて子供が2人いる。長男ヘロニモ君(22歳)は、ネバッハ市の高校の教育課程を修了して小学校の教師の資格を昨年とったが、求人の枠がすくないために今は教職にはついていない。現在のところネバッハ市に在住し、従兄弟で組合長であるペドロさんにもとめられて組合の専従として働いている。次男のベナンシオ君は14歳、まもなく中学進学のために家から離れてネバッハ市の親戚の家に下宿することになる。三男アドリアーノ君(9歳)か四男ディオニシオ君(7歳)のどちらかが農家の後継ぎになるのではないかという。

 ディエゴさんは、父親のヘロニモさんの後をついで農家になった。
ヘロニモさんが30歳をすこし越えたころにコーヒーの栽培をはじめた。いまから50年くらい前のことである。すでにヘロニモさんの父もコーヒーを少し栽培していたが、それとは別の場所にコーヒー栽培をはじめて、すこしずつ畑を増やしていった。天日で干しあがった分からラバの背にコーヒー豆2俵つんで60kmの山道を売りにいった。値段はいまの十分の一くらいだったという。

 ヘロニモさんが植えたコーヒーの木の根元からはえる彦生えは、まだ実をつけ続けている。ディエゴさんは、父親が農民であったという記念として、これから何十年、自分の子供の代になっても残しておきたいという。

ホアン・クルス・ブリート さん
Juan Cruz Brito

妻=カタリーナ さん、家族10人。

  ホアンさんのコーヒー栽培面積は4クエルダ(約2反歩)で、年間のコーヒー豆収穫量はペルガミーノ換算で5キンタール(約230kg)である。
コーヒーのほかに換金作物はなく、トウモロコシや豆を自給用に栽培している。