熟した果肉つきのコーヒー豆のことを、その色や姿がサクランボに似ているところからチェリービーンとよびます。この果肉は、収穫されたあとすぐに水洗処理され種と分離されます。
分離された果肉をあつめて、雨よけをして積んでおくと、糖分(チェリービーンを口にほおばると甘酸っぱい味がする)をふくんでいるので発酵をはじめて、赤くつややかだった果肉は黒くなりやがて形がくずれてポロポロの土のようになってくる。そうなると、落ち葉や鶏糞や灰炭などとまぜて積んで堆肥をつくる。肥料の原材料は一切購入していない。すべて畑の周辺で確保している。できた堆肥は、畑のコーヒーの木の根元から山側に約40cmはなれたところの土をほって、コーヒーの木の根の最先端部分にちょうどあたるところにまいて土とまぜる。それぞれの木にたいして2年か3年に一度この施肥作業をする。 |